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空き家の解体に使える補助金は?

空き家解体 補助金の対象条件や補助額、申請時の注意点を解説。2026年最新の自治体事例や解体費用、固定資産税への影響も紹介します。

【2025年版】空き家の解体に使える補助金は?
目次

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空き家解体に補助金は使える?

空き家の解体に、自治体の補助金が活用できます。具体的には、

  • 総務省

  • 国土交通省

が、自治体の空き家対策を後押しするための交付金を市区町村に配分しています。自治体はこの交付金などを活用し、独自の

  • 除却費補助金

  • 空き家解体補助金

を設けています。
つまり、実際に補助を受けられるのは、自治体が運営する制度に申請した場合です。

どんなケースで補助が受けられるの?

空き家解体補助金は、以下のようなケースで対象となることが一般的です。

  • 長期間利用されていない空き家→おおむね1年以上居住実態がない建物が対象とされるケースが多い。

  • 自治体の指定区域にある空き家→景観や防災の観点から重点的に解体が進められるエリアに指定されている場合。
    老朽化して危険な状態にある空き家→倒壊の恐れがある、周辺住民に危険を及ぼす可能性があると判断された建物。

ただし、条件は自治体によって細かく異なり、

  • 相続した空き家

  • 居住実態がない住宅

  • 税金を滞納していないこと

など、追加条件が設けられていることもあります。

空き家解体 補助金の金額と条件

空き家解体の補助金は、

  • 自治体

  • 対象となる空き家の種類

によって、

  • 補助率

  • 上限額

が大きく異なります。

50万〜100万円程度を上限とする制度がある一方、100万円を超える補助制度もあります。

たとえば大阪市の2026年度(令和8年度)の狭あい道路沿道老朽住宅除却促進制度では、

  • 対象エリア

  • 建物の種類

によって、戸建住宅の補助限度額は105万円または170万円になります。

ただし、補助金はすべての空き家が対象になるわけではありません。

  • 老朽化

  • 建築年

  • 対象区域

  • 道路との接道状況

など、自治体ごとに細かな条件が定められています。そのため、空き家なら一律に○万円もらえると考えず、

  • 補助率・上限額はいくらか

  • 解体する空き家が自治体の補助対象に該当するか

を事前に確認しましょう。

上限額の目安(例:50万円〜100万円)

項目

内容

補足

補助率

工事費の1/2程度

自己負担が必ず発生する

上限額

50万〜100万円前後

一部の自治体では200万円規模もあり

支給方法

工事完了後に精算払い

交付決定前の工事は対象外


解体費用の総額は100万〜300万円以上になるケースが多いため、補助金を活用しても自己負担は残ります。そのため、

  • 補助金の上限

  • 費用全体の見積もり

を事前に比較してください。

築年数や所有状況などの主な条件

空き家解体補助金には、自治体ごとにさまざまな条件があります。

代表的な条件は以下の通りです。

  • 築年数・使用状況→おおむね築20年以上、または1年以上使用実績がない建物が対象。

  • 建物の状態→倒壊の危険性がある、または防災・景観上問題があると判断された空き家。
    所有者の条件→所有者本人や相続人であること。税金の滞納がないことが求められるケースが多い。

条件は地域ごとに異なるため、必ず自治体の募集要項を確認してください。

古い家の解体も対象になる?

古い住宅の解体も補助対象になることがあります。

結論として、築年数が古くても使用実態がある住宅は対象外である点に注意が必要です。
例)
居住中の古い家を建て替えるための解体→原則補助対象外
長年空き家になっている古い家を解体→補助対象になり得る
つまり古い家だから必ず対象というわけではなく、空き家として放置されているかどうかが補助対象かどうかを分ける重要なポイントです。
空き家解体の補助金は上限50〜100万円前後が多く、対象は長期間利用されていない老朽化空き家です。築年数が古くても使用中の住宅は対象外となるため、制度の条件を必ず確認してください。

空き家解体費用と補助金の関係

空き家の解体には高額な費用がかかります。

結論として、補助金を活用しても自己負担は残るため、

  • 費用全体の相場

  • 補助金の上限額

を事前に把握しておきましょう。

解体費用の相場はいくら?

建物の種類

坪単価の目安

総額の目安

木造住宅

3万〜5万円/坪

100万〜250万円程度

鉄骨造住宅

4万〜6万円/坪

150万〜300万円程度

RC造住宅

5万〜8万円/坪

200万〜400万円以上

例)

  • RC造40坪→200万〜300万円を超えるケースがある

  • 延床面積30坪の木造住宅なら解体費用→約90万〜150万円

補助金で実際にどこまでカバーできるか?

補助金の上限額は多くの自治体で50万〜100万円程度です。

そのため、解体費用の全額をまかなうことはできず、自己負担は必ず発生します。

  • 鉄骨造40坪の解体(費用200万円)→補助金上限100万円でも、自己負担は100万円程度。
    木造30坪の解体(費用120万円)→補助金上限80万円の場合でも、自己負担は40万円程度。

また、補助対象となるのは解体工事費そのものに限られる場合が多く、

  • 整地費用

  • 外構撤去費用

などは補助対象外となるケースもあります。
空き家の解体には100万〜300万円以上の費用が必要であり、補助金はその一部(50万〜100万円程度)を軽減する役割にとどまります。

補助金を過信せず、自己負担を見込んだ資金計画を立てることが不可欠です。

主要自治体の空き家解体 補助金制度

空き家解体の補助金制度は自治体ごとに内容が異なります。

結論として、東京都では東京都空き家家財整理・解体促進事業によって解体または家財整理費用の一部を補助しており、令和5年度では

  • 申請条件

  • 補助上限額

が明確に定められています。

東京都東京都空き家家財整理・解体促進事業

この制度は、都内の空き家の

  • 解体

  • 家財整理

にかかる費用の一部を補助する仕組みです。

  • 補助率は1/2

  • 解体は上限10万円

  • 家財整理は上限5万円

区分

内容

家財整理

上限50,000円

解体

上限100,000円

補助率

対象経費の1/2

補助対象

家財整理または解体のいずれか

このように東京都の制度は、金額は比較的小規模ながら、

  • 解体

  • 家財整理

の自己負担を軽減できる制度です。
特に、相談窓口を通じた申請が必須である点には注意しましょう。

大阪市狭あい道路沿道老朽住宅除却促進制度

項目

内容

区分

対策地区 / 重点対策地区

補助率

・対策地区:1/2 以内


・重点地区:2/3 以内

上限額

【戸建て】


・対策地区:75万円


・重点地区:100万円


【集合住宅】


・対策地区:150万円


・重点地区:200万円

補足・詳細

・面積あたりの上限単価と比較して適用


・長屋などの部分解体は戸建て扱い

申請条件

着工前の申請が必須


・工事契約前に申請を行う


・交付決定(承認)を受けてから工事スタート

対象建物

  • 対策地区→幅員4m未満、昭和25年以前に建築の木造住宅
    重点地区→幅員6m未満、昭和56年5月31日以前に建築の木造住宅

補助対象経費

解体および整地にかかる費用が対象で、建物内の残存物撤去費用などは含まれません。

申請期間・手続き

例として令和7年度は4月1日〜12月26日とされていましたが、

  • 年度

  • 予算

によって変わるため最新情報の確認が必要です。このように、補助額は

  • 対策地区で最大75万円

  • 重点地区で最大100万円(戸建ての場合)

であり、補助率も地区によって異なる点が特徴です。制度は工事前の申請が必須で、

  • 対象経費

  • 地区要件

などにも細かい条件があるため、必ず大阪市の公式サイトでご確認ください。
参考:大阪市

名古屋市老朽危険空家等除却費補助金および老朽木造住宅除却助成

項目

内容

補助内容

評価点数75点以上:工事費の1/3
評価点数125点以上:工事費の2/3

上限額

40万円(75点以上)
80万円(125点以上)

対象者

所有者本人、または所有者全員の同意がある者(法人不可・市税滞納なし)

対象物件

評価表による評価で75点以上の空き家

申請条件

交付決定前の工事着手は禁止。年度内(2月末)までに完了報告が必要

老朽木造住宅除却助成

項目

内容

補助内容

解体費用または延床面積×9,600円のうち低い額の1/3

上限額

40万円

対象者

所有者本人、または所有者全員の同意がある者(法人不可・市税滞納なし)

対象物件

木造住宅密集地域で老朽化が進んだ住宅

申請条件

交付決定前の工事着手は禁止。予算に達し次第受付終了

名古屋市の空き家解体支援制度には、空き家の

  • 構造

  • 地域性

  • 危険度

に応じて2つの制度があります。どちらが適用されるかは建物の

  • 条件

  • 評価

次第です。申請前には必ず事前相談を行い、交付決定後に工事着手することを忘れないでください。

横浜市住宅除却補助制度および建築物不燃化推進事業補助

住宅除却補助制度

項目

内容

補助率

約1/3(解体費または延床面積×13,500円/㎡)

上限額

課税世帯:20万円
非課税世帯:40万円

対象住宅

昭和56年5月以前の木造住宅で耐震性が低いと認定された住宅

対象者

法人を除く所有者

建築物不燃化推進事業補助

項目

内容

補助率

重点対策地域:3/4
その他地域:2/3

上限額

150万円

対象建物

不燃化推進地域内の老朽建築物(昭和56年以前築など)

対象内容

解体工事費用の一部を補助

補助対象者は個人(法人不可)で、

  • 市税の滞納がないこと

  • 対象建物の所有者か、その同意を得た者

が前提です。申請手続きの注意点として、事前相談および交付決定後の工事実施が必須です。
すでに解体工事の契約を締結している場合は補助対象外です。
過去10年以内に同様の補助を受けた建物は対象外となる場合があります。横浜市では、

  • 火災リスク

  • 耐震性不足

が見られる老朽建築物の解体に対して、補助制度が整備されています。
対象によって上限額や補助率が異なるため、制度の内容を正しく把握し、

  1. 事前相談

  2. 交付決定

  3. 工事開始

の順序を守りましょう。
参考:横浜市

「みんなの補助金コンシェルジュ」で空き家解体に使える補助金を検索する!

参考:国土交通省「空き家対策ポータルサイト」はこちら!

空き家を解体した後の注意点

空き家を解体すると補助金を活用できる一方で、

  • 税金

  • 申請手続き

に関して注意すべき点があります。結論として、

  • 固定資産税の負担増

  • 補助金申請時のルール確認

が大きなポイントです。

固定資産税は上がる?下がる?

固定資産税は、住宅が建っている土地に住宅用地特例が適用されることで軽減されています。
しかし、空き家を解体して更地にするとこの特例が外れるため、固定資産税が最大で約6倍に増える可能性があります。

  • 解体後の更地(特例なし)→本来の課税額で算定される
    住宅がある場合(住宅用地特例あり)→200㎡以下の部分は課税標準が1/6に軽減

そのため、補助金を使って解体しても、税負担が増える可能性がある点に注意してください。

自治体によっては解体後の土地活用を条件にした補助金もあるため、制度内容を必ず確認しましょう。

補助金を申請するときの注意事項

補助金の申請には厳格なルールがあります。

特に重要なのは、交付決定前に解体工事を始めると補助対象外になることです。
申請時の注意点は以下の通りです。

  • 解体後の報告書や領収書が必要

  • 交付決定を受ける前に契約・工事を開始しない

  • 整地や外構撤去など、補助対象外の工事が含まれないか確認する

申請から交付決定までは数週間以上かかるケースも多いため、スケジュールに余裕を持って手続きを進めましょう。
空き家を解体した後は固定資産税が増加する可能性があり、さらに補助金は交付決定前の着工が不可という点に注意する必要があります。

解体前に自治体へ相談し、税制や補助制度を踏まえた上で計画を立てることが安心につながります。

空き家解体補助金のよくある質問

Q1. 空き家の解体に国は補助金を出しているのですか?

A.国が直接お金を出す制度はありませんが、市区町村が国の交付金を活用して補助金制度を設けているケースが多いです。

つまり、実際に補助金を申請するのは、お住まいの市区町村の窓口(空き家対策室や都市整備課など)です。必ず自治体の公式サイトや窓口で制度の有無を確認しましょう。

Q2. 空き家を取り壊すとき、補助金はいくらもらえますか?

A.自治体によって金額は異なりますが、一般的には30万〜100万円程度が上限です。

  • 上限額

  • 補助率(解体費用のうち何%が対象か)

  • は自治体ごとに設定されているため、見積もりを取る前に条件を確認しましょう。

Q3. 解体したいけど、お金がなくて困っています。どうしたらいいですか?

A.補助金の活用に加えて、

  • ローン

  • 分割払い

に対応した解体業者もあります。また、

  • 土地ごとの売却

  • 相続放棄・空き家バンクへの登録

など、費用負担を軽くする方法も検討しましょう。

  • 災害

  • 生活保護

  • による損壊があった場合は、別の支援制度が使えることもあります。

Q4. 空き家を解体すると固定資産税が上がると聞いたのですが?

A.はい。住宅がなくなると住宅用地の特例がなくなり、固定資産税が最大で6倍程度に上がることがあります。そのため、解体後は更地としての活用方法(駐車場、アパート建設、売却など)もあわせて考えることが大切です。

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井上 卓也
井上 卓也カミーユ行政書士事務所 代表・行政書士

補助金・助成金を専門とする行政書士として、補助金申請サポート実績300社以上を有する。 慶應義塾大学卒業後、大手製薬会社での経験を積んだ後、栃木県・兵庫県に行政書士事務所を開業。『事業再構築補助金』、『ものづくり補助金』、『IT導入補助金』をはじめ、地方自治体を含む幅広いジャンルの補助金に精通。リモートを中心に全国の事業者の補助金申請サポートを行っている。