生活困窮者補助金・支援制度を解説【2026年度】
生活困窮者向けの「補助金」を探す方へ。国に同名制度はありません。住居確保給付金、生活保護、生活困窮者自立支援制度の対象者・支援内容・相談先・申請時の注意点と、自治体独自制度の調べ方を解説します。

目次
- 注意
- 生活困窮者補助金とは
- 補助金と給付金・支援制度の違い
- 生活困窮者が利用できる主な支援制度
- 生活困窮者自立支援制度
- 自立相談支援
- 就労準備支援
- 家計改善支援
- 就労訓練
- 子どもの学習・生活支援
- 一時生活支援事業
- 対象となる人
- 支給される内容
- 申請・相談先
- 転居費用が対象となるケース
- 生活保護
- 生活保護の対象者
- 支給される扶助
- 相談・申請窓口
- 生活保護と生活困窮者自立支援制度の違い
- 生活困窮者向け支援の対象になる人は誰?
- 生活困窮者向け支援を申請する方法
- ①まずは相談窓口に相談する
- ②必要書類を準備する
- ③支援内容や要件を確認する
- ④申請・支給決定を受ける
- 生活困窮者が利用できる自治体独自の制度
- 市区町村の給付・助成制度
- 住宅・家賃に関する支援
- 子育て世帯向けの支援
- 就労・職業訓練に関する支援
- 生活困窮者補助金を利用するときの注意点
- 制度ごとに所得・資産要件がある
- 支援内容や金額は自治体によって異なる
- 申請前に対象要件を確認する
- 予算や受付期間が設定されている場合がある
- 困ったら早めに相談する
- 生活困窮者 補助金に関するQ&A
- Q. 生活困窮者が受け取れる補助金には何がありますか?
- Q. 生活困窮者は家賃の補助を受けられますか?
- Q. 生活保護と生活困窮者自立支援制度は何が違いますか?
- Q. 生活困窮者向けの支援はどこに相談すればいいですか?
- Q. 失業して生活費に困った場合に利用できる制度はありますか?
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生活困窮者補助金という名称の国の補助金があるわけではありません。生活に困窮している方を対象に、
生活保護
住居確保給付金
生活困窮者自立支援制度
自治体独自の給付・助成制度
など、状況に応じたさまざまな支援が用意されています。
生活困窮者補助金とは
生活困窮者補助金とは、
生活費
住居費
などに困っている方が利用できる支援制度をまとめて指す言葉として使われることがあります。
ただし、国が生活困窮者補助金という名称でひとつの補助金を設けているわけではありません。代表的な制度として、
生活保護
住居確保給付金
生活困窮者自立支援制度
などがあります。また、自治体によっては、低所得世帯などを対象とした独自の給付・助成制度を実施している場合もあります。
そのため、生活に困っている場合は、生活困窮者補助金という名称だけで制度を探すのではなく、現在の状況に合った支援制度を確認しましょう。

みんなの補助金コンシェルジュでは、全国の補助金・助成金情報を掲載しています。
生活費や住まいなどの支援制度とあわせて、利用できる制度を確認してみましょう。
補助金と給付金・支援制度の違い

出典:助成金の一覧、厚生労働省が公表 法人が活用できる2026年度版
補助金は、
個人
事業者
が特定の取り組みを行う際に、その費用の一部を国や自治体が補助する制度を指すことが一般的です。一方、生活に困窮している方を対象とした制度には、
給付金
支援制度
として実施されているものが多くあります。
そのため、生活困窮者補助金という名称の制度があるわけではなく、生活に困っている場合は、
生活保護
住居確保給付金
生活困窮者自立支援制度
など、自分の状況に合った制度を確認しましょう。
生活困窮者が利用できる主な支援制度

生活困窮者が利用できる主な制度には、
相談・支援を中心とする制度
一定の要件を満たした場合に給付や保護を受けられる制度
があります。
制度名 | 主な対象・目的 | 相談先 | 給付 |
生活困窮者 自立支援制度 | 生活上の困りごとの相談や 自立に向けた支援 | 自立相談支援機関など | 内容による |
住居確保給付金 | 離職・収入減少などによる 住居喪失のおそれへの支援 | 自立相談支援機関 | あり |
生活保護 | 最低限度の生活の保障と 自立の支援 | 福祉事務所 | あり |
生活困窮者自立支援制度
生活困窮者自立支援制度は、生活に困りごとや不安を抱えている方の相談を受け、一人ひとりの状況に応じて必要な支援につなげる制度です。
仕事
家計
住まい
など、生活上のさまざまな問題について支援を受けられます。
自立相談支援
自立相談支援では、生活上の困りごとについて相談員に相談できます。
相談者の状況を確認したうえで、どのような支援が必要なのかを一緒に考え、具体的な支援プランを作成します。必要に応じて、
就労支援
家計改善支援
住居確保給付金
など、他の支援につなげてもらえます。

就労準備支援
すぐに働くことが難しい方を対象に、一般就労に向けた準備を支援する制度です。
社会との関わりに不安がある方
コミュニケーションなどに課題があり、すぐに就労することが難しい方
に対して、基礎能力を養うための
支援
就労機会
の提供などを行います。原則として1年以内の支援です。
家計改善支援
家計改善支援では、収入や支出などの家計状況を整理し、生活を立て直すための支援を受けられます。
家計表の作成
家計管理の支援
家賃・税金・公共料金
などの
滞納解消に向けた支援
債務整理に関する支援
利用できる給付制度の案内
などが行われます。必要に応じて貸付制度の利用につなげてもらえる場合もあります。

就労訓練
すぐに一般就労することが難しい方を対象に、本人の状況に合った作業機会を提供しながら、一般就労を目指す支援です。
個別の就労支援プログラムに基づき、一定期間かけて就労に必要な知識や能力を身につけていきます。
いわゆる中間的就労と呼ばれる支援で、生活困窮者自立支援制度における就労訓練事業として実施されています。

子どもの学習・生活支援
生活困窮世帯などの子どもを対象に、学習面だけでなく、
進学
生活習慣
居場所づくり
などを支援する制度です。学習支援のほか、
高校中退の防止
進学に関する支援
子どもが安心して過ごせる居場所の提供
に関する支援などが行われています。

出典:子どもの学習・生活支援事業~子どもの学習や進学について、お子さんと保護者の方を支援します
一時生活支援事業
一時生活支援事業は、
住居を持たない方
ネットカフェなど不安定な住居形態で生活している方
などを対象に、一定期間の
衣食
宿泊場所
を提供する支援です。
その後の生活に向けて、就労支援などの自立支援につなげることもあります。生活困窮者自立支援制度では、個々の状況に応じて
仕事
家計
住まい
など幅広い支援が行われています。

出典:住居確保給付金とは?家賃や住宅ローンの負担を減らす方法をわかりやすく解説
対象となる人

主な対象は、
離職・廃業
本人の責任・都合によらない収入減少
などによって、住居を失うおそれがある方です。利用には、
収入
資産
などの要件があり、
自治体
世帯人数
によって基準が異なる場合があります。
実際に利用できるかどうかは個々の状況によって異なるため、お住まいの自治体の自立相談支援機関で確認しましょう。
支給される内容
住居確保給付金は、一定の要件を満たした場合に、原則として一定期間、家賃相当額が支給されます。
支給額
支給期間
には上限があり、上限額は
自治体
世帯人数
などによって異なります。
支給期間
支給上限額
延長の可否
などは自治体によって異なるため、最新の条件はお住まいの自治体の自立相談支援機関で確認しましょう。

申請・相談先
住居確保給付金の
申請
相談先
は、原則としてお住まいの自治体にある自立相談支援機関です。
制度の利用を検討している場合は、まず自治体の相談窓口に相談し、自分が対象になるか確認しましょう。
転居費用が対象となるケース
2025年4月から、住居確保給付金に転居費用補助が設けられました。
収入が大きく減少し、住まいを失った方または家賃を支払えなくなるおそれがある方のうち、家計を改善するために家賃が安い住宅へ転居する必要がある場合に、転居に要する費用が支給されます。
利用には、収入・資産などの要件があり、自治体ごとに具体的な要件が設定されています。
転居費用補助の対象となるかどうかは、現在の
住居
収入
資産
家計状況
などを確認したうえで判断されるため、利用を希望する場合は、お住まいの自治体の自立相談支援機関に相談しましょう。
生活保護
生活保護は、生活に困窮する方に対して、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、その自立を支援する制度です。世帯の
収入
資産
などを確認し、利用できる
資産
能力
年金
などの他の制度を活用してもなお生活に困窮している場合に、困窮の程度に応じて必要な保護が行われます。
生活保護の対象者
生活保護は世帯単位で判断されます。
働く能力
預貯金などの資産
年金や手当などの他の制度による給付
など、利用できるものを活用しても、世帯の収入が最低生活費に満たない場合などに対象です。
ただし、具体的な判断は個々の世帯状況を踏まえて行われます。
支給される扶助
生活保護では、生活に必要なさまざまな費用に対して扶助が行われます。主なものとして、
医療費を対象とする医療扶助
家賃などを対象とする住宅扶助
介護サービス費を対象とする介護扶助
食費・被服費・光熱水費などを対象とする生活扶助
などがあります。このほか、
教育扶助
出産扶助
生業扶助
葬祭扶助
があります。
相談・申請窓口
生活保護の相談・申請窓口は、現在住んでいる地域を所管する福祉事務所の生活保護担当です。
福祉事務所を設置していない町村に住んでいる場合は、町村役場で申請手続きを行える場合もあります。
なお、生活保護の申請に必要な書類がすべて揃っていなくても申請することは可能です。
また、住む場所がない場合でも申請できます。
まずは近くの福祉事務所に相談しましょう。
生活保護が必要と考えられる場合は、生活困窮者自立支援制度を利用していなくても、福祉事務所へ直接相談・申請できます。
生活保護と生活困窮者自立支援制度の違い
生活保護
生活困窮者自立支援制度
は、どちらも生活に困っている方を支援する制度ですが、仕組みが異なります。生活保護は、
資産
能力
などを活用してもなお生活に困窮する人に対して必要な保護を行い、最低限度の生活を保障する制度です。一方、生活困窮者自立支援制度は、生活上の困りごとを抱える方の相談を受け、
仕事
家計
住まい
などの課題に応じて、自立に向けた支援を行う制度です。
住居確保給付金のように、一定の要件を満たすことで給付を受けられる支援もあります。
生活困窮者向け支援の対象になる人は誰?
生活困窮者自立支援制度は、仕事や生活などさまざまな困難によって生活に困窮している方が対象です。
たとえば、次のような状況にある場合は、利用できる支援がないか相談してみましょう。
生活費に困っている人→食費や光熱費など、日常生活に必要な費用を確保することが難しい人。
離職・失業した人→離職や廃業などによって収入がなくなり、生活を維持することが難しくなった人。
家賃の支払いが難しい人→収入の減少などによって家賃を支払うことが難しく、住居を失うおそれがある人。
収入が減少した人→勤務先の業績悪化や労働時間の減少などによって収入が減り、生活費の確保が難しくなった人。
仕事をすぐに始めることが難しい人→社会との関わりやコミュニケーションなどに不安があり、すぐに一般就労することが難しい人。
生活困窮者向け支援を申請する方法
生活困窮者向けの支援は、制度によって
申請先
必要書類
利用条件
が異なります。
まずは次の流れで相談・手続きを進めることをおすすめします。
①まずは相談窓口に相談する
生活困窮者自立支援制度について相談したい場合は、お住まいの自治体にある自立相談支援機関に相談しましょう。
生活保護が必要と考えられる場合は、自立相談支援機関を経由する必要はなく、福祉事務所へ直接相談・申請できます。
②必要書類を準備する
支援制度によって、
本人確認書類
住居に関する書類
収入を確認できる書類
預貯金を確認できる書類
などが必要になる場合があります。
ただし、生活保護については、必要な書類が揃っていなくても申請できます。
③支援内容や要件を確認する
相談内容に応じて、
生活保護
住居確保給付金
生活困窮者自立支援制度
など、利用できる制度を確認します。
収入
資産
世帯状況
などによって利用できる制度が異なるため、自己判断で対象外と決めつけず、まずは相談しましょう。
④申請・支給決定を受ける
利用したい制度が決まったら、制度ごとの窓口で申請します。
審査などを経て支給要件を満たしていることが確認されると、支援の決定・支給などが行われます。制度によって
手続き
支給開始までの期間
は異なるため、具体的な流れは申請先に確認しましょう。
みんなの補助金コンシェルジュでは、補助金・助成金に関する情報を随時更新しています。
自分に利用できる制度がないか、最新情報をチェックしてみてください。
生活困窮者が利用できる自治体独自の制度
国の制度に加えて、都道府県や市区町村が独自に生活困窮者向けの給付・助成や支援を実施している場合があります。対象となる
世帯
支援内容
は自治体によって異なり、
低所得世帯
ひとり親世帯
住民税非課税世帯
などを対象とした制度が設けられることがあります。
自治体独自の制度は、国の制度とは別に利用できる場合もあるため、お住まいの自治体の
公式サイト
相談窓口
で確認しましょう。
市区町村の給付・助成制度
市区町村では、地域の実情に応じてさまざまな給付・助成制度が実施されています。
例)
生活費・光熱費などの負担軽減を目的とした支援
物価高騰への対応として低所得世帯を対象とする給付金
ただし、こうした制度は常に実施されているとは限らず、
対象者
給付額
申請期間
なども自治体ごとに異なります。
住宅・家賃に関する支援
住宅や家賃に関する支援としては、国の制度である住居確保給付金のほか、自治体独自の
家賃助成
住宅支援
などが利用できる場合があります。
家賃の支払いが難しい場合や、住居を失うおそれがある場合は、早めに自治体の自立相談支援機関などに相談しましょう。
子育て世帯向けの支援
自治体によっては、生活に困窮している子育て世帯を対象として、
給付金
学用品費
就学費用
などの助成を行っている場合があります。
また、生活困窮者自立支援制度の子どもの学習・生活支援では、
学習支援
居場所の提供
進学に関する支援
などを受けられる場合があります。
就労・職業訓練に関する支援
自治体では、失業者や就職を希望する方を対象に、
就労相談
職業訓練
就職支援
などを実施している場合があります。
また、生活困窮者自立支援制度には、
作業機会を提供しながら一般就労を目指す就労訓練事業
すぐに一般就労することが難しい方を対象とした就労準備支援
があります。
生活困窮者補助金を利用するときの注意点
制度ごとに所得・資産要件がある
生活困窮者向けの給付・支援制度には、
預貯金
世帯収入
などについて一定の要件が設けられている場合があります。同じ生活に困っているという状況でも、
収入
資産
世帯人数
などによって利用できる制度が異なるため、個別に確認する必要があります。
支援内容や金額は自治体によって異なる
自治体独自の給付・助成制度は、実施している自治体や制度によって
給付額
対象者
支援内容
などが異なります。
同じような制度名であっても条件が異なる場合があるため、必ずお住まいの自治体の最新情報を確認しましょう。
申請前に対象要件を確認する
支援制度を利用する前に、対象となる
世帯
所得
資産要件
申請期限
必要書類
などを確認しましょう。
特に自治体独自の制度では、申請期間が限定されている場合があります。
予算や受付期間が設定されている場合がある
自治体の給付・助成制度には、
予算の上限
申請受付期間
が設定されている場合があります。
予算上限に達した場合などに受付が終了する可能性もあるため、利用できそうな制度を見つけたら早めに申請条件を確認しましょう。
困ったら早めに相談する
家賃
仕事
借金
生活費
などの問題を抱えている場合は、問題が深刻になる前に相談しましょう。
生活困窮者自立支援制度では、生活上の困りごとについて相談でき、状況に応じて
仕事
家計
住まい
などの支援につないでもらえます。
どの制度を利用すればよいかわからないという場合でも、まず相談することができます。
生活困窮者 補助金に関するQ&A
Q. 生活困窮者が受け取れる補助金には何がありますか?
生活困窮者向けには、
生活保護
住居確保給付金
生活困窮者自立支援制度
などがあります。また、自治体によっては独自の給付・助成制度が実施されている場合もあります。
Q. 生活困窮者は家賃の補助を受けられますか?
はい、一定の要件を満たせば住居確保給付金を利用できる場合があります。
離職
収入減少
などによって住居を失うおそれがある方などが対象で、原則として一定期間の家賃相当額が支給されます。
Q. 生活保護と生活困窮者自立支援制度は何が違いますか?
生活保護は、
資産
能力
などを活用してもなお生活に困窮する方に対して、最低限度の生活を保障する制度です。一方、生活困窮者自立支援制度は、
仕事
家計
住まい
などの課題に応じて自立を支援する制度です。
Q. 生活困窮者向けの支援はどこに相談すればいいですか?
生活困窮者自立支援制度については、お住まいの自治体にある自立相談支援機関が主な相談先です。
生活保護については、原則として地域を管轄する福祉事務所に相談・申請します。
Q. 失業して生活費に困った場合に利用できる制度はありますか?
はい。失業によって生活に困っている場合、
住居確保給付金
生活困窮者自立支援制度
などを利用できる可能性があります。雇用保険の失業等給付など、他の制度も含めて早めに相談しましょう。
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みんなの補助金コンシェルジュでは、生活に関する支援制度や補助金についての情報をわかりやすく紹介しています。
利用できる制度を探している方は、ぜひご活用ください。
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監修者からのワンポイントアドバイス
生活困窮者向けの支援は、家賃を支給する住居確保給付金や自立相談支援、最低生活を保障する生活保護など状況に応じ用意されています。最大の鉄則は一人で悩む前の早期相談です。書類が未完でも申請可能ですので、速やかに福祉窓口へご相談ください。

補助金・助成金を専門とする行政書士として、補助金申請サポート実績300社以上を有する。 慶應義塾大学卒業後、大手製薬会社での経験を積んだ後、栃木県・兵庫県に行政書士事務所を開業。『事業再構築補助金』、『ものづくり補助金』、『IT導入補助金』をはじめ、地方自治体を含む幅広いジャンルの補助金に精通。リモートを中心に全国の事業者の補助金申請サポートを行っている。
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